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■4日目 唐松頂上小屋テント場〜五龍岳〜キレット小屋
本日は積極的(?)に寝坊。昨日の疲労が残っているというのに、またしても岩場の連続だ。嗚呼、人生山あり谷あり。アルファ米の味に、いい加減うんざりしつつも無理矢理食べて、6時20分出発。
唐松から五龍岳の間は2002年に歩いているので、状況はわかっている。わかっているが、出発してからすぐに岩場に差し掛かると「こんなの聞いてないよ!」と猛烈に抗議したくなる。ちょうど、牛首辺りで五竜山荘からやってきた人達とすれ違うようになったので多少渋滞した。
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朝一からこんなとこばっかり |
コマクサが沢山咲いていて癒されます |
天気はよくもないし、悪くもない。視界は右の下方に黒部渓谷が見えるが、稜線は厚い雲で覆われている。たまに、立山連峰が見える。写真を撮ろうかどうしようか、こちらが悩んでいる内にさっと隠れてしまう。まさに究極のチラリズム。なんだか煮え切らないまま、唐松と五竜間の最低鞍部に7時35分到着。
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すれ違い通行不可のため待っています |
タテヤマウツボグサ |
ここからは白岳への登りがだらだらと続く。最後の登りでやっと前方に五龍岳がご本尊を現した。やはり、縦走というのは、目標物が見えていないと辛いもの。これからはちゃんと姿を見せて下さい、とお願いしたらまたさっと白いカーテンを引いてしまった。「おねーさんはそういうハッキリしない態度が一番キ・ラ・イ!!」
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一見穏やかそうな白岳への登りです |
やっと見えたよ!五龍岳! |
8時50分、五竜山荘に到着。同時間に着いた他の登山者はここで泊まるか、遠見尾根を下山するようだ。また孤独な一人旅か・・・と孤独の分、重くなったような気がするザックを背負って、9時10分に再出発。途中で今一番会いたくない人、もとい、雷鳥に遭遇。雷鳥が登山道に姿を現すのは、悪天に変わるサインだからだ。「また、おまえか!」といいつつ写真を撮る。
こんなんでキレット小屋まで大丈夫?と不安になるくらいに疲れて山頂に10時10分到着。2002年に登頂した時と同じく視界ゼロだ。五龍岳が「またおいで」と言っているような気がする。さあ、ここからは未踏のルートだ。気を引き締めて下りにかかる。
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また、おまえかーって写真は撮らせてネ |
岩・岩・岩!五龍岳は男前 |
しばらく歩いていると、先程山頂付近ですれちがったご夫婦が前方を歩いているのを発見。これには大いに安堵する。単独行なのに、周りに人がいないとビビる小心者、ビスタ〜リ。だったら単独で歩くなっつーの。様々な自己矛盾を抱えながら、鎖場を用心深く下っていく。
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下からパチリ。垂直!尻しか写っていません |
越えては現れる岩の塊 |
逆走してきた単独の男性によると、小屋から南にある八峰キレットより、小屋から五龍岳の間の岩場(つまり本日のコース)の方がキツイとのこと。越えては次々に現れる岩場の連続は、ボディブローのように効いてくる。先ほどのご夫婦を抜かして11時40分、北尾根ノ頭に到着。
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北尾根ノ頭。天気はずっとこんな感じ |
北尾根ノ頭からも岩場が続々! |
改めて地図を確認すると、まだ鎖や梯子が数カ所ある。また、雷雨の心配もあるので早々に出発。岩場はホールド、スタンスともに豊富で、3点支持を守れば特に問題なし。問題なしなのだが、こちらは朝6時から歩いていて疲労はピーク、手と足に力を入れるのが精一杯・・・って24時間前と同じ言い訳。鎖場の途中で座り込んでいると、昨年の縦走が蘇ってきた。高天原温泉での夢のようなひととき・・・。
またしても弱気になる自分を奮い立たせて再度「楽しめ!楽しむしかないのだ!」と喝を入れる。「楽しいな、ランララン」と最後の梯子を登る。そして、遂にそれは現れた。突然に。キレット小屋が。
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楽しい、楽しい(泣)梯子責め |
まさに天空の城!?キレット小屋 |
唐突に現れたのでうろたえつつ「えーとえーと、とりあえず写真とらなきゃ。もう少しガスが引くまでここで待っていよう!」とその場にしばし座り込んで無事撮影後、岩場をトラバースして小屋前に14時10分到着。キレット側に5メートル登ったところで携帯が通じるようなので母親に連絡。母親班は鑓温泉から下山して松本で遊んでいる最中だった。
久しぶりに山小屋にチェックイン。朝・夕食込みで8800円。小屋は清潔で食事も美味しかった。寝床は3人スペースを1人で独占するという贅沢。期待に100%応えてくれたキレット小屋で、入山以来、初めて雷雨のない平穏な夜を過ごした。
5日目は[白馬岳〜鹿島槍ヶ岳 縦走 Part4]に続く!
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