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行程 |
| 1日目●広河原〜白根御池小屋 |
| 2日目●白根御池小屋〜北岳〜北岳山荘テント場 |
| 3日目●北岳山荘テント場〜間ノ岳〜農鳥岳〜大門沢小屋 |
| 4日目●大門沢小屋〜奈良田 |
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行動時間 |
| 1日目●2時間10分 |
| 2日目●5時間25分 |
| 3日目●8時間30分 |
| 4日目●3時間 |
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■3日目 北岳山荘テント場〜間ノ岳〜農鳥岳〜大門沢小屋
人の話声が聞こえてきた。北岳山荘の東向きの窓を開けて、宿泊者がしゃべっているのだろう。テントから出ると思わず目を疑った。流れる雲の向こうに、富士山が視界いっぱいに迫ってきた。刻々と雲海が赤く染まってきた。こんな素晴らしい展望のテント場は、他にあるのかと思うくらい最高の場所だ。朝の一大ショーが終わると、たちまちガスの幕がおりて雨も降ってきた。
単独のオニーサンも本日は大門沢小屋までらしい。6時に出発。風の強い稜線を歩きながら、今回の縦走もやっぱり天気が悪いのか…ちぇっ、と非観的になっていた。ところが、間ノ岳に近付くにつれてどんどん晴れてくるではないか。振り返ると北岳、塩見岳、遠くに中央アルプスまで現れた。これぞ奇跡!ミラクル!だから山はやめられない。
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どどーんと富士山の夜明け |
間ノ岳から北岳を振り返る |
間ノ岳からの農鳥岳 |
間ノ岳に7時30分到着。雨具を脱ぎ清々した気分に。北岳で会ったオジサン2人組も到着。「やっぱり晴れた!」と予想的中で満足げだ。8時に広々としたなだらかな、気持ちのいい登山道を下っていった。農鳥岳を真正面にとらえながら楽しい稜線歩き。右手に熊ノ平小屋と塩見岳に続く登山道が見える。いつかはあの道も歩きたい。8時50分、農鳥小屋到着。この辺りも紅葉が見ごろで素晴らしかった。農鳥小屋で昼食のカップラーメンを買って、9時10分出発。
西農鳥岳への急登は、足下に視線を落として黙々と登る。西農鳥岳に着くとまた例のオジサン2人組がいた。「やっぱり今日にして正解!やっぱり晴れた!」よっぽど嬉しいらしい。農鳥岳へは岩場を通過して11時に到着。さっき買ったラーメンで昼食タイム。南には悪沢・赤石岳も見えた。11時30分再出発。
緩やかに下っていくうちに、曇ってきた。大門沢降下点12時05分到着。この頃にはまったく展望はなくなった。ここから樹林帯の中、ぐんぐん標高を下げる。やがて紅葉の下降ラインを過ぎ、沢に出会い、携帯が使用できるエリアにきた。何度か休憩をはさんで大門沢小屋に14時30分到着。
狭いテント場には誰もいなかった。ラジオを聞きながらまったりと過ごしていると、単独のオニーサンが到着。ビニール袋にきのこをいっぱい入れて持っていた。きのこを採りながら下りてきたそうだ。夕食にするらしい。テント場の横のトイレに入ると、見たことがない異常に大きいハエが一斉に飛んで来てビビッた。あれはハエだったのか!?別の虫なのか、いまだに謎である。思い出す度に恐怖が蘇る。
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農鳥小屋と間ノ岳 |
西農鳥岳からの塩見岳 |
農鳥岳への稜線 |
小さな紅葉 |
大門沢降下点 |
樹林帯の紅葉 |
■4日目 大門沢小屋〜奈良田
最終日は温泉に入って、奈良田発9時40分のバスに乗るために、大門沢小屋を5時30分出発。登山道は沢に沿い、苔むした樹林を緩やかに下っていく。延々と続く下りでうんざりするが、農鳥小屋から一気に奈良田まで降りる人も少なくないらしい。吊り橋を渡ると林道までわずか、長い南アルプスの山旅も終盤。やがて林道に出て、奈良田まで一気に飛ばす。8時30分奈良田に到着。案内板に従って奈良田温泉に向かう。
奈良田温泉では、あの天気を予想した例のオジサン2人組がすでに到着していた。「天気がよくて本当によかったね。稜線でちょうど晴れてよかったね!」と話している内に、9時からの営業の温泉を30分早く開けてくれた。バスで帰る登山者への配慮らしい。ありがたく、誰もいない広々とした浴場で一番風呂を楽しみ、関西までの長い帰路についた。
はじめて南アルプスを堪能した感想として、北アルプスほど華やかではないが、どこか落ち着く感じが気に入った。数少ない登山者も、本当に山が好きなんだなあ、というような人が多かった。南アルプスは中々奥が深そうだ。
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